blog銀歯が外れた時虫歯になっていることが多いのはなぜ?
2024.01.09
皆さんのお口の中には銀歯(銀の被せ物や部分的な詰め物)はありますか?
またそれが外れたことはありますか?
銀歯が外れたとき、実はその内部は虫歯になっている可能性が非常に高いです。 今回はその理由についてご説明します。 銀歯とは、銀という名前ですが具体的には銀を主成分とした金銀パラジウム合金という材質で作った 歯の部分的な詰め物、被せ物のことで、日本の医療保険適応内のため、安価で硬いことが特徴です。 しかしこの銀歯は口腔内での劣化が早いこと、 また歯との適合性が低いことを理由にベストな状態でいられるのは5-7年ほどと言われています。 ある程度時間が経つと使用した接着剤が溶け出たり、合金の成分自体が溶け出ることで 歯と銀歯の間に小さな隙間を作り、そこから虫歯が進行を始めてしまうのです。 そして接着力を失った銀歯は歯から取れてしまう、という流れです。 銀歯の下の虫歯は、歯科医院でも細かいレントゲンを撮影するなどしなければ発見が難しいことも多く、 特に神経を取った歯は虫歯の進行によって痛みを感じることもないために発見が遅れ、 気づいた時には歯がダメになっている、ということも少なくありません。 対処法としては、まず定期的に歯科医院へ検診に通い、虫歯のチェックを受けることがおすすめです。 そして、銀歯よりもより虫歯になりづらい材質の詰め物、被せ物を選択することも重要です。 具体的にはジルコニアやe-maxなどのセラミック系の材料は銀歯など従来の治療に比べて 虫歯への抵抗性が非常に高いことが特徴です。 ご自身の歯の長持ちを考慮すると、虫歯になって詰め物が外れた、やりかえをする、 といったことは限りなくゼロにすることが望ましいです。 全ての患者様が入れ歯などを極力使わず、最後までご自身の歯でお過ごしできるよう 我々は手助けができたらと思います。
兵庫県川西市久代4丁目2−10 芳野博 https://www.yoshino-dc.info/doctor.html