blog親知らずは抜くべき?残すべき?
2024.01.23
皆さんは親知らずは生えていますか? もう抜いたことがある、という方も多いかもしれません。 抜くのを迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回はそんな親知らずについてご説明します。 まず、親知らずとは人間の歯の中で最も後ろに位置する歯であり、真ん中から数えて8番目の歯です。 大体15歳〜20歳頃に生えてきますが、もともと何本か無い方、 真っ直ぐ生えず横向きに生える方など個人差が大きい歯でもあります。 その個人差に関しては人類の進化によるもの、遺伝によるものなどの説はありますが、 どれも一説に過ぎないようです。 親知らずは横向きや斜め向きに中途半端に歯茎から出てくると、その部分が不潔になりやすく、 歯茎の炎症やを引き起こすことがあります。 これを智歯周囲炎といい、他にも口が開けづらい、飲み込んだときに痛い、 ひどい場合では呼吸困難などの症状も引き起こします。 これは先述のとおり生えてくる方向が悪いことが原因のため、 一時的に抗生剤等で落ち着いてもぶり返すことが多いことから、抜歯が適応といえます。 また、真っ直ぐ生えている親知らずでも、 お口のサイズや骨格によってはブラッシングが不十分になりやすく、 汚れが溜まる原因になっていたり、虫歯になっている場合も抜歯が適応です。 今現在悪い状態ではなくても、 近い将来悪化する予兆がある場合も予防的に抜歯をおすすめします。 対して、全く顔を出していない、 骨に完全に埋まっている状態の親知らずは悪さをすることは非常に少ないため、経過観察で大丈夫です。 また、かなり特殊なケースですが、ダメになった歯の代わりとして親知らずを移植することもあり、 それを見越して残しておくこともあります。 このように親知らずは個々人によって抜歯が必要かどうか、判断が大きく異なります。 親知らずが気になる、状態を知りたい場合は歯科医院でのレントゲン検査が必要ですので、 お気軽にお立ち寄りください。 兵庫県川西市久代4丁目2−10 芳野博 https://www.yoshino-dc.info/doctor.html