blogなぜ神経の治療のときにゴムのシートをつけないといけないのか?
2023.08.04
兵庫県川西市久代4丁目2−10 芳野博 https://www.yoshino-dc.info/doctor.html
こんにちは。よしの歯科クリニック院長の芳野博です。 皆さんはラバーダムをご存知でしょうか。 ラバーダム防湿とはゴム製のシートを用いて歯を隔離して処置を行う手法です。 感染根管治療(根っこの治療)をされたことがある方は経験があるかもしれません。 どうしてこのようなゴムのシートをして治療を行うのでしょうか。今回はラバーダム防湿のメリット について詳しくご紹介します。患者様のラバーダムのメリットとしては大きく3つ挙げられます。 ➀歯の内部の汚染の防止 お口の中には無数の細菌が存在しており、唾液(よだれ)や呼気の中も例外ではありません。 感染根管治療(根っこの治療)は細菌に感染している歯の内部を消毒を繰り返し、限りなく無菌 状態に近づけていく処置です。 ラバーダムを用いることで、処置中に歯の内部に細菌たっぷりの唾液や呼気などが侵入して汚 染され、再感染を引き起こす可能性を大きく下げることができます。 それにより、治療の回数を少なくできたり、治療の成功率を大きく上げることができます。 ➁消毒液の漏出の防止 感染根管治療では何度も繰り返し消毒液による洗浄・消毒を行います。 ラバーダムをすることによって消毒液が喉の方に流出することを防止できます。 ➂舌や頬の保護 感染根管治療では先の尖った針のような器具を用いて根っこの中の汚れを掻き出して行きま す。 歯の周りは歯茎や舌・頬など柔らかい組織で取り囲まれており、特に舌は本人の意思と関係なく 動くことがあるので尖った器具の使用中は危険です。 ラバーダムを用いて歯だけを隔離することによって、そのような危険性を排除することができま す。 そのほかにも我々術者側のメリットといたしまして、シートで歯を隔離することにより、歯だけを しっかりと診ることができ診療効率が上がり、早く確実な処置を実施できるというメリットもありま す。 患者様におきましては、処置中お口を閉じられなくなる、喉の奥に唾が溜まるなど負担の大きい ラバーダム防湿でございますが、精密で確実な根管治療には欠かせないものであると考え、よし の歯科クリニックでは実施させていただいております。 ご理解ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
兵庫県川西市久代4丁目2−10 芳野博 https://www.yoshino-dc.info/doctor.html